※ちょっとしたお願い
(イラストや本文と音のタイミングが合うように)
・イラスト内の音符や擬音語と再生中の曲のフレーズを何とな〜く合せるタイミングで、スクロールしてほしいです!
・イラストであまり長く立ち止まらないでほしいです!
・本文は心の中で音読するくらいのスピード(ちょっと遅め)で読み進めてほしいです!
「わっ!」
小さなキラキラは
一瞬にしてポプリの視界全体に広がました。
そしてそのキラキラは
互いに引き寄せ合い、
大きな光の輪へ変化し、
ポプリを飲み込んでいきます。
「なにこれーーっ!」
視界がクニャクニャ歪み、
体もくるくる回転して、
どっちが上か下かも分かりません。
暑いような寒いような、
悲しいような楽しいような、
うるさくて静かで
甘くて苦くて…
感覚が光の波長(はちょう)とともに散らばって
なんとも不思議な状態になっていきます。
はじめて体験する出来事に、
ポプリはその空間に
ただ身をゆだねることしかできませんでした。
少し慣れてきて、
ポプリはだんだんとリラックスしてきました。
しかしそのせいか、急に体の力が抜け、
眠くなってきました。
…こんな所で寝たら、
さすがにやばいわっ!
ふだん、お昼寝が大好きなポプリも
ここは頑張って目をこじ開けます。
するとその目に、
正面からぐねぐねした大きな波の塊(かたまり)が
飛び込んで来ました。
「なんか来たっ!」
今度は、体が大きくなったり、小さくなったり
お腹が空いたり、満腹になったり、
不思議な波です。
「わぁーい、面白ーいっ♩」
そして光はさらに大きく強くなっていきました。
異なる波長は重なり合い、
色合いは落ちつき、
薄く透明になっていきます。
「うわーーーーーーーーっ!」
ポプリは強い斥力(せきりょく)によって
引き延ばされてしまいます。
そして、その光の輪の中心へ
吸い込まれていきました。
シュウィーーーーーーーーーーーン!
気がつくと…
ポプリは見たことのない場所へ来ていました。
「あれ、ここは…」
周囲を見渡しますが、
どこなのか全く分かりません。
…ガサガサッ
その時、背後にただならぬ気配と物音を感じ、
振り返りました。
「ぅはっ あなたは!!
…えとっ、たしかっ…