第二曲 マイホームタウン

海岸沿いの
小さな田舎町。


ポプリはこの町で暮らしています。

ポプリは今日も、朝を知らせる鐘がなる前に
目覚めました。

「フフフ、今日もあたしの勝ちね♩」

どうやら鐘がなる前に起きていることが
ポプリにとって勝ちのようです。

そして今日もいつものように
庭の花壇に水やりをします。

「そろそろ、出てくるかなぁ〜
ウフフ、楽しみ♩」

“心を込めてに育てれば、いつの日かその花から
ドラゴンが出てくる種なのじゃ〜!”

近所のお爺さんからそう言われてもらった種を
ポプリはからかわれたことも知らずに
毎日大切に育てています。


水やりの後は、

「いち、、、、にっ、、、… っと」

朝の体操を二秒で済ませて、
またいつものように
さんぽに向かおうとすると、

〜♩


「…あ、また聞こえる!
さっきより少し大きく聞こえるかも…」

家で聞こえたあのメロディが再びポプリの頭の中で鳴りました。


「そうだ、よーし!」

ポプリは家の中に戻り、何やらごそごそし始めました。

「んと、これとこれと、これにしよっ」

お気に入りのおもちゃのソーイングセットと
飴玉三つをポーチに入れて、出かける準備をしました。

「フフフ、今日はこの音の正体を
見つけちゃうわ!」

今まで聞こえた音は、小さすぎたり、
すぐ聞こえなくなったりしましたが、
今回は違いました。

何かが呼びかけているような…
不思議とそんな感覚がしたポプリは冒険心にかられました。

ポプリはワクワクしながら、
家を飛び出して行きました。

※↑この仕切り線について

これ以降はできれば音声が終了してから進んでほしいなぁ〜、と制作者が願いを込めている線です。
(曲が終了しないうちに次のページへ移動しても物語の内容には影響しません。)



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